「どうしたの?」
慌てて声を掛ける夫
「昨日、子どもたちに宿題を出したの
”自分の願い”というお題で作文を書いてもらったの
それで、今最後の1つを読んでいたんだけど
これを読んだら泣かずにはいられないわ」
と答える女性
ぼくの願いはスマートフォンになることです。
なぜなら、ぼくのママとパパはスマートフォンが
とても大好きだから。
ママとパパはスマートフォンばかりを気にして
ときどきぼくのことを忘れてしまいます。
ぼくのパパが仕事から疲れて帰って来たとき
パパはぼくではなく
スマートフォンと時間を過ごします。
ママとパパが大事な仕事をしていて
スマートフォンが鳴り出したら
1回鳴っただけでもすぐに電話に出ます。
ぼくが泣いているときでさえ…
そんな風にはしてくれないのに。
ママとパパはぼくとではなく
スマートフォンでゲームをして遊びます。
スマートフォンで誰かと話しているとき
ぼくが何か伝えたいことがあっても
ぼくの話を聞いてくれません。
だから
ぼくの願いはスマートフォンになることです。
「一体誰がこれを書いたんだい?」
「私たちの息子が書いたのよ」
.
.
大切な人や身近な人は
同じ空間にいればいいわけではありません
子供に限らず
本当に一緒に過ごすことができているのか
スマートフォンに自分が
日常を支配されていないか
気づかされました